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外国とテレビ電話(オンライン英会話)その7

 レッスン回数も1700回を超えて、受けた講師の数も400人以上となった。そして、このところ1000レッスンほどは、全てフリートーク(Free conversation)にしている。これは過去の経験からフリートークが一番効果的と思われるからだ。

 最近は、僕の選ぶ講師は99%フィリピン講師だ。過去には東ヨーロッパのセルビアなどいわゆる「白人」講師も何人かは受けてみたが、いい講師もいるが、全体的に「質が悪いな」と思った。根底には「黄色人種を見下す」雰囲気がすこしある感じ。そのため「黄色人種にはこの位でいいだろう」というような、この仕事を軽く見る傾向がある。その反対に、フィリピン講師にとって日本は「あこがれの国」。日本の伝統的な文化や食べ物、またどこへ行っても安心安全で、全体的に清潔、また、いろいろな物がきちんと整っている点(電車の正確な時刻に始まり、医療の国民皆保険制度)など、あらゆる日本の長所にかなり惹き付けられている。この層は上流階級なので日本の生活様式の方が「肌に合う」という感じである。なので、中にはエリートづらして見下してくるような講師が少数いるものの、全体としてはフレンドリーな講師が多い。そんなわけで現在はごく自然にほとんどフィリピン講師を選ぶーとなっている。

 日本では「フィリピン」と言うと「アバズレ風俗嬢」―のイメージが強いが、実は彼女らはあまりにも貧しい家庭の出身のため、小学校さえも満足に卒業できなかった人達だ。そのため英語が話せず、国内ではロクな仕事にありつけない(あっても生活できないほどの低賃金の仕事しかない)。そこを悪質ブローカに付け込まれて、親に安い契約金で身売りされたかわいそうな境遇の人達である。そのため、その貧しさゆえ麻薬や売春などの犯罪に走る、犯罪者と付き合いがあるーというようなドロドロとした闇の世界に関わっている場合も多い。

 他方、講師になる人は99%英語の上級者であり、またほぼ100%の講師が大学出身者である。子供を大学まで出せる親であるから、当然「収入もそれなりにある」家庭だ。我々日本人が普段ほとんど目にしないこの国の上流階級の出身者がほとんどだ。(とは言いっても自宅ではインターネット接続ができない(月々の契約金が支払えない)、軽のような小さい車でさえも持てていないーという家庭も多いので、日本のレベルで言えば講師のうち約1/3は「中の下」階級と言える)。

                                           ある日の「講師リスト一覧」

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 国全体として、平均給料は月に2万円程度。他方、このNC会社の講師は月に3万円は稼ぐので、一般のフィリピン人から見てまぶしい存在の「エリート階級」と見なされている。

 

日本の生活保護費の額に驚く講師たち

 最近の話題はいやおうなくコロナウィルスの話が多い。最近の日本の状態はどうだとか、ロックダウンは終了したのかーなどなど。そんな中で、「最近はコロナの影響で店の経営が悪くなり、生活保護を受ける人が増えてね」と言うと、「生活保護とは何ですか?」と質問が来る。実は僕たちも内容は良く知らない。でもいろいろな講師からたびたびこの質問が来るものだから、それでこちらもいろいろ調べてみてその結果を教えてやるのだが、生活保護費の額の話になると、結構驚かれる。

「月に8万5千円が国から支援されるのですよ。」と言うと、ほとんど「は?」―という答えが返ってくる。無理もない、8万5千円と言う額はレート換算すると43,000ペソーこの額を稼げるフィリピン人は全人口のうちほんの5%程度。いわゆる大企業の幹部や私立病院の医者などスーパーエリートと呼ばれる人達だ。「日本政府から最下層の日本人への支援金がスーパーエリートの給与と同じ」―この事にどうしても理解ができない様子だ。「じゃあ、私達の月3万円の給与は何なのよ。日本政府の最下層の人への支援金の半分以下って何なの?」と結構混乱し始める。自分たちはエリートだと思っているのに、どうゆうわけなのーというわけだ。

(次回へ続く)

 

過去トピック(その1~4)は下記操作(画面左上の「カツくんのつれづれ日記」をクリック)で見つけられます。

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