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外国とテレビ電話(オンライン英会話)その8


 レッスン回数も2000回を超えて、受けた講師の数も400人以上となった。そして、このところ1000レッスンほどは、全てフリートーク(Free conversation)にしている。これは過去の経験から、これが一番効果的と思われるからだ。
が、フリートークの弱点は「話のタネが尽きやすい」という点。特に僕の場合はいつも26分コース(最長)なので、途中で尽きやすい。そのため、その時のために話が盛り上がりそうな質問を20コほど用意している。これと「(オンライン英会話)その5」で紹介した「僕が独自に作成した日本紹介のウェブページ」との併用で、なんとか「話が尽きて沈黙になる」事態は避けることができている。
 まあ、それにしてもコロナが主な話題になるレッスンが多い多い。フィリピンは日本よりもっと状況が悪く、少ない日で1日当たり2000人の新規患者、多い日では6000人を超える日もあるという。そのためこの11月現在でも未だに厳しい” quarantine(検疫による外出禁止措置)”が続いている地域も少なくないという。そのような地域では、買い物に行く時は家族の中で1名のみ外出が許され、市町村堺では警察による「検問」があり、正式な通行許可証を携帯していないと通れない。そして、やっとたどり着いた食料品店やスーパーでは 「Social distance (感染防止のため間隔を空けること)」をした上、入店待ちの長蛇の列に加わるのだという。
 そんなわけでスーパーに買い物に行って帰ってくるだけで半日かかる重労働だそうだ。とにかく外出は難しく、都市部では自宅の庭の手入れさえもはばかられるという。後(あと)ほかには通院などどうしても必要な最低限の外出のみ許されている。

 そして子供たちはいまだに学校へ行けていない(いまだ小学校から大学まで全ての学校は「閉鎖中」状態が続いている)。政府としては今のところは、日々の感染者が少なくなった地域から様子を見ながら移動制限を解除し始めているが、また日々の患者数が増えてくれば再び外出制限を厳しくせざるを得ない-といったところだ。

 

日本の生活保護者がこの国に来たら「上流階級」となる

(講師の生活を超える)
 日本の生活保護者への支援内容を調べてみたら結構支援がある気がした。
■月々の支援額が85,000円
これだけでもこの国では上流階級の収入に相当する。(この国のエリートと言われているNativeCamp講師の給与はトップクラスでさえも月平均で4万円)
■医療費については無料
なので、日本の生活保護者はいつでも病院へ行ける。水道も量を節約-なんてことはない。こんな内容を紹介したら、どの講師もとってもうらやましい顔をしていた。

 

病気になったら、市販の薬を飲んで我慢する
 ある講師は具合が悪そうなので、「どうしたの?」と聞くと、「熱があってだるいのよ」との返事。なので、「病院へ行った方がいいよ」と勧めると、「薬局で薬を買って治すからいい」と言う。「個人の判断は危険だ。病院へ行って治療した方がいい。」とさらに勧めたが、治療費がどうしても気になるようで、あくまで「自力で治す」そうだ。
 また別の講師は大学時代に一人暮らしのアパートで発熱が続き、やはり薬局で薬を買って自力で治そうと1週間頑張ったが、症状が次第にひどくなってきて、とうとう我慢できずに親に電話した。そしたら、病院へ連れていかれ、診断の結果は「テング熱」という感染症だったそうだ。
 大学を卒業できている恵まれた層のNativeCampの講師でさえもこの国ではこのような状況です。聞けば日本のような国民皆保険(健康保険制度)は無いのだという。一方、民間の健康保険は月々の掛け金が高く、とても払えない。そのため国民のほとんどは健康保険に加入していない。もし病気になったら10割負担だ。そのため病気になるのをとても恐れている。症状よりもまず「医療費」の額がいくらになるのかーの方が心配、という事だそうだ。

 

見えてきた「英会話のコツ」
 とまあ、このような話題でフリートーク(Free conversation)を行っており、両国のそれぞれの事情や情報を交換しているわけです。そして、ふと気が付けば「僕は上級者?」とも思うのですが、まあそんな事は置いておいて、とにかく僕流のやり方で日本語ができない相手と「英語という共通語」でここまで(結構突っ込んだ深い内容まで)会話ができるまでに上達しました。そして、さすがに2000回以上もレッスンをやっていると、「コツ」のようなものも掴(つか)めてきましたので、ここで紹介したいと思います。

まずは、「短く、バンと言って、足りなきゃ付け足してゆく」
具体的に言えばこうです。
例1.“Where are you from ? ”と聞かれたなら、答えとしては”Japan”-まさにこれだけでOK。そしてこれだけでは「寂しい答えだなあ」と思うなら、”I’m exiting.now.”などと情報を後で付け足してやれば良い。Do you know Japan ? などと、こちらから問いかけられればさらに良い。
例2.“Are you Japanese ? ”と聞かれたなら、答えとしては”Yes / No”まさにこれだけでOK。そしてこれだけでは「寂しい答えだなあ」と思うなら、”My flight was so long.” “So, I got tired.now” などと情報を後で付け足してやれば良い。


 まあ、しかし、何か文を付け加えられるようになるには中級でも上の方のレベルにまで達していないと無理なような気がする。なので、とりあえずは「単語1コだけで答える」-これでOK。  

 こんなことを書くと、日(本)式の学校英語の先生はカンカンに怒るだろうけど、何と言われようともこれが正解だと思います。


 「永遠に単語1コでは…」とお思いの方がいるかもしれません。いえいえ、そんなことはありません。2,3才児を見てみてください。最初は単語だけしか話せなかったのが、次第に2,3単語の組み合わせである熟語も話すようになり、4才ともなると簡単な文もそろそろ話し始めるでしょう? そして、小学校に上がる頃には話せる文はかなり増えてきます。これが自然な「上達の流れ」です。日(本)式英語教育のような、「いきなり完成された文を強要する(できないのなら喋るな)」という雰囲気の教育は危険です。日式のやり方で上達できる人は100人中ほんの2,3人でしょう。だから、英語嫌いになる、また挫折者が大勢出るのは当たり前なのです。僕は逆に、「単語1コだけで答える」時期は非常に重要だと思っています。(最も基礎的な部分を作る大事な時期)

ー 次回へ続く -

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