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プーチンとはーどのような人物なのか?

 この事件の前までは、「世界一の面積と強力な軍隊を持つロシアの権力的な大統領」。表向きは柔道とテコンドーを愛する高段者でホッケーも趣味ーなど明るい面を持つ反面、自分を批判する者は密かに抹殺、暗殺するなど非常に陰湿な面もある恐ろしい奴ーそんなところだろうか。

 自分もこの侵攻前まではその程度の知識だった。しかし、この21世紀の時代に時代遅れの他国への侵略を堂々と実行する、自国の兵士が3000人死んでも屁のカッパ。果ては恐ろしさに震えて避難中の女性や子供まで面白半分に殺してみせるのはまさに「悪魔」という以外に言葉がない。欧州が強く抗議すれば居直って「核」をほのめかし威嚇する(うるさい、俺のすることに文句をつけるなーということらしい)。まさにヒットラーの再来ーを思わせる超過激なこの人物。詳しく調べてみた。

 

実は選挙で選ばれたロシアの第二代大統領

 驚いたねえ。選挙で選ばれた大統領だったんだ。ちなみに初代大統領は「エリツィン」。ソ連という社会主義の国が崩壊し、混乱の中でナントカ初めて民主的な選挙が実施され、その初代に選ばれたのがエリツィンさん。(戦車の中に身を潜めてソ連共産党の残党幹部の暗殺から何とか逃れた人)ーと言えば「ああ、何となく、そんな人いたな」と思い出すだろう。このエリツィンさん、大統領になってかなり頑張ったんだけど、有力支持者の会社に国有の石油精製施設を安値で払い下げ共に潤うなど次第に汚職まみれになってゆく。一方地元のロシア人(平民)はエリツィンの失敗政策のおかげで財政は困窮。老人は年金を削られ、また、労働者の方はソ連時代の安定していた職場であった国有企業が解体され、解雇されてしまったため多くの失業者が街に溢れ、「何だい、これじゃ元のソ連の方が良かったじゃないか。」と不満を持つ人がいっぱい出た。

 そしてとうとう、検察に起訴されそうになって困ったエリツィンはこの問題を処理できる人物としてプーチンに目を付けて一気に首相にまで引き上げた。そして、プーチンは旧知のKGBの仲間と共に処理を開始した。まず追及の急先鋒の検事総長にはスキャンダルを見つけ、TVで放送。深い所まで取材を進める記者は事故死、その他の者へは脅し、言う事を聞かなければ消息不明者となる。そして遂にエリツィンは窮地を脱した。 たいそう喜んだエリツィンはその頃極度のアル中で体調を崩していたこともありプーチンに政権を譲ることにした。

 

救世主現る

 そして、プーチンは大統領選に立候補し、当選。晴れて正式に第2代ロシア大統領に就任したわけだ。就任早々さっそく手を付けたのがロシア産石油の採掘で大儲けしていた旧エリツィン系財閥の摘発だ。外国ではよくある「汚職」で検挙した(習近平もやり方を教わったらしい)。そして、その経営権を横取りし、会社を国営化した。そしてなんと、その利益の一部を職のなかった人へ、また老人達へは毎月の安定した年金として広く薄く配ったのだそうだ。牢屋につながれ、哀れを講(こ)う惨(みじ)めな財閥の姿を見て人々はたいそう喜び、プーチンの強固な支持基盤になっていった。ロシアのテレビは政権の良い所だけを毎日放送するので、今日でさえもその頃からのプーチンファンは結構いるのだそうだ。

 

ロシアの要職はKGB出身者で占める

 プーチンの前職は旧ソ連KGB(国家秘密警察)。策略、調略、暗殺、小国の国家転覆まであらゆる裏方の仕事を多くの同僚達と成し遂げてきた。情に流されず、淡々と仕事をやってのけるのでKGB内では「仕事のできる奴」との評価、そして中佐の地位にまで昇進している。

 今でも彼の側近にはKGB時代の同僚、後輩が多いのだという(その他のKGB職員も皆ロシアの高官や地方の知事に任命されそれぞれ各分野、各地方での影響力は強い)。つまり、今のロシアは固い絆(きずな)で結ばれたKGBの集合体なのだ。そしてその元締め(親分)がプーチンなのである。

※ 現在、KGBFSBという組織に改編されているが中身は全く同じ。

 

 

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