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コロナウィルスについて(その4)

 早いものでもう4月。外では桜が満開だというのに、訪れる人も多くはなく、桜の花も見せ場がなくて心なしか寂しそうだ。政治家といえば、都知事の小池さんをはじめ各県の知事が奮闘していて、毎晩強い言葉でメッセージを発しているため何とか爆発を抑えているーという感じ。対して、肝心のこの国の総理大臣といえば、オリンピック延期が決まった以降は拡大防止にあまり熱心ではなくなり、「まあ、経済を回す方が優先でしょう。」という態度が見え見えで、のらりくらりとずるずる対策を引き延ばしてきた。そして4月7日、医師会などからケツをひっぱたかれ、ようやく「宣言」の有様。「今さら手遅れ」の感じもしないではないが、とにかく感染爆発が起きないことをひたすら祈るしかない。

         東京都の新規患者数(日別)

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 「今の東京を見ていると、2,3週間前の(感染爆発前の)ニューヨークのようです。」と言っていたニューヨーク在住の日本人医師の言葉が気になる。ひとたび東京が「爆発」となれば、在来線鉄道、新幹線、高速バス、車(大渋滞)、あるいは徒歩で大勢の人々が郊外へ、外へと逃げ出す。その中には無症状、あるいは軽い症状の保菌者も紛れ込んでいるので、感染は1,2日のうちに本州のかなりの部分に広がるだろう。僕の住んでいる地域も3月末までずっと感染者「なし」で来ていたのが、4月に入り急に2名の新期患者が発生した。県全体でも10名程度増加と、急に状況が悪くなってきている。また、健康な若者でも重症化する場合もあるそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57579570S0A400C2000000/


 世界に目を向けてみると、難民キャンプや途上国のスラムの貧しい人たちの居住区にこのウィルスが入り始めているとのこと。水道もない、ロクな医療施設もない、栄養も不足しているーというこれらの地域では子供を含めてとても大勢の人が死ぬことになるだろう。そのため国連の事務総長は各国に緊急の援助を求めているそうだ。特に日本に期待しているとのこと。それもそのはず、現在日本には巨大な「オリンピック予算」がある。やむを得ないので今はこの予算に手を付けるしかないーと思う。オリンピックは少なくとも1年後。「後の事は後の事」として、たとえば公務員や学生(小学生から大学生まで)を総動員して緊縮予算でやればよい。今はこの差し迫った世界的な危機をなんとかしないといけないだろう。
 もし、巨大なオリンピック予算はそのまま抱え込み、貧しい人々を大勢見殺しにした後で、「さあっ、水素エンジンで動くシャトルバスもおしゃれでしょう、りっぱなオリンピックでしょう?どうです我が国は。」と見栄を張ってみせても、周りの国はしらじらしく思うだけでしょうね。「ああ、世界がこんな悲惨な状況なのに、そんなに立派なオリンピックができるのなら何故あの時(今)世界に向けてすこしでも予算を分けてくれなかったのか」ーと、こうゆう展開になるのは目に見えている。そんなオリンピックはどの国も決して歓迎はしないでしょうね。

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