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コロナウィルスについて(その2)

 とうとう、史上初の「全国一斉学級閉鎖」まで決定された。各都道府県で期間の違いは多少あるものの、春休みを含めると1か月以上休みが続くことになる。子供は休みが増えてうれしいらしいが、大人はそうはいかない。共働きの家庭、片親の家庭などで子供が小さい家庭は頭を悩ませているそうだ。そして、給食を扱う業者さんも「涙目」だという。あ、そうかーそんなところにも影響が…、思いもよらなかった。観光産業はもとより、居酒屋、花屋、イベント業界など、とても苦しい所が多い。

 家電メーカーのSHARPはマスクの生産を始めるという。政府の財政支援もあって新規の機械を導入したりで、各メーカともフル増産だが、それでも巷(ちまた)では「マスクが無い、売っていない」―全く足りない状態。マスクを買う長い行列ができて、ケンカまで起きているという。

 医療機関ではマスクをしてこない、常識のない患者もたまに見受けられ、そのような患者には仕方なくマスクを1つずつ手渡すことにしているが、それももう在庫がわずかで無くなってしまうという。マスクが渡せなくなったら、また医師や看護師が清潔なマスクを付けられなくなったら病院が発生源になってしまうーそれを医師たちは盛んにテレビで訴えていた。

 それにしても政府は750万枚もマスクを備蓄しているというのに放出する気はないらしい。「緊急事態に備えて備蓄してあるため」と言っているが、今が緊急事態ではないのか。

 安倍首相が今推し進めている「コロナ特措法」というのも変だ。首相が「緊急事態」を宣言すれば、対象地域で住民の外出や集会を制限できる、また病床を確保するための土地収用なども可能になる。ウイルスの急速なまん延を防ぐ上で有効とされる法律だとしているが、成立までに1週間かかるという。それに対し、野党は「総理の言う「緊急事態」時の超法規的措置は現行法(インフルエンザ等対策特別措置法)で十分可能であるから、今日今すぐにこの法律を使ってやって欲しい」と国会で要望しているが、政府はその気はないらしい。安倍首相が提案した「コロナ特措法」を光らせたい、その新法律で対策がどんどん進んだーという風にしたい、というなんとも変な「思い」かららしい。

 韓国でも感染はたった1,2日のうちに爆発的に増加した。安倍首相本人が「この1,2週間は非常に大事です」と言っておきながら、マスクは放出しない、現行法を使って抜本的な対策は進めない。メンツの方が大事だーということだ。

 

     - インフルエンザ等対策特別措置法 -

( 去る2月18日に新型コロナにも対応できるよう、厚生省が「等」の文字を追加して改正済み  ) 拡大可能

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 内閣はこの法律が改正された事をよく知らなかったらしい。野党に指摘されて気が付いたものの、「指摘されて気が付いた」ではメンツが立たない。そこで、内閣はあくまでも安倍首相が提案した「コロナ特措法(中身は同じようなもの)」により対策を進めたいというわけだ。しかし、新法の成立までは早くても1週間はかかるという。

 

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