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カツくん「新車買う」(その3)最終回

次はインプレッサのスバル店へ
 次は初めて訪問するスバル店。日曜の午後ということもあるが、なにやらお客さんの数が多い。セールスマンも忙しそうだ。10分ほど待つと、『お待たせしました。』と若いセールスマンが現れた。「インプレッサは試乗できますか?」『もちろんです。』で、早速試乗開始。公道に出る。なかなか運転しやすい。カローラと違って天井の高さも十分あるので圧迫感がない。そして後席も広い。荷室スペースもまずまず。そしてVEZELと同じくブレーキホールドも付いている。というわけで、試乗後にはほぼ決まり。

 見積もり(商談)には入ったが…

 何だかおかしい。冬になると寒いのでヒーター付きのシート(カローラではオプション価格2.5万円だった)にしたいのだが、それには「ブラックシートセレクション」というのを選ばなければならない。つまり、黒革シート、電動調節機能(シートの上下、傾き)なども一緒に付いてきて価格は17万円だという。それではあきらめざるを得ない。単独で1つ1つ選べないのだ。LEDヘッドランプもあらかじめ車体に付いておらず、オプションで9万円、リヤカメラ(駐車時に後方を映す)も無いので付ける、極めつけはナビだ。なんと、25万円もする。また5年間の点検パック12万円も『付けなければいけない』雰囲気だ。アイサイトのデータを取るために必要なのだとか。まあ、とりあえずETCやドラレコも付けて総額を出してもらう。そして出てきた金額は車体価格225万円に対して総額286万円であった。『車両から11万、オプションから20万で計31万円値引きしました。いいでしょう?』と承諾を迫られた。相手は『かなり値引いていますよ。』という顔をしている。かなりの客がこの値引き額だけ見てこの金額で購入しているように思われた。が、何だかおかしい。とりあえず、沈黙が続くと『今日はこのくらいで』と、セールスの方から交渉を打ち切ってきた。その頃、店内は結構お客が増えてきて、『こんな客には構っていられない』ということのようだ。まあ、しかし噂(うわさ)には聞いてはいたが「オプション、諸経費で総額が膨れ上がるスバル車」を初体験してビックリしたーというのが本音だ。車自体はかなり良いのだが、売り方に問題があるなーと思った。

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家に帰り、もろもろについて調査開始
 こんな時は「ネットで健作(検索)」だ(アチョーッ)( `°∀°)/。まずはナビ。出てきましたよ。すでに取り付けている客から不満の声が。25万円にしては機能が貧弱、動きが遅いなどなど(VEZELの16万円のナビの方が優秀と思われる)。そして、それら内容を総合すると、原価は5万円程度か。どうもこのナビは見積書に値引きを付けるために価格がかなり高めに設定されているようですね。ナビ、ETC、ドラレコを付けるとかなりの額となるためさすがにボッタクリに気が引けたのか、メーカーからこれらをまとめた「ナビパック」コースができたそうで、ナビ、ETC、ドラレコの3種を全て付けていただくと10万8千円値引きますーという(がしかし、この値引きもいつの間にかディラー値引きの一部として組み込まれている)。

 

他の販売店を探す
 とにかく、スバルの正規販売店は各県1業者のみで、その1業者が県内各地に支店を展開しているーという状態です。そして、その支店数はトヨタカローラ店よりも少ない。そのため、1店舗当たりの販売台数は非常に多い。お客は後から後から来るようで、セールスは特に努力する必要がないーという感じ。結果的に、「欲しければ売りましょう!」といった態度になってしまっているようです。そんなわけで販売ノルマも無いらしく、「ここのセールスマンは日本一幸せだなあ」と思った次第です。
 ネット上にもスバル販売店への苦情、不満は数多く載せられていて、とにかく、そもそもスバル社として「あまり大きくなると困る」、「今の規模十分」という雰囲気もあり、テレビCMもそもそも必要ないのではないかーと思われる。
 これが北米(アメリカ北部、カナダ)だともっと深刻で、スバルは最近まで現地に工場がなく(ノリの軽いアメリカンにスバルの要求する高い品質の車両製造を求めるのは難しい)、かなりの量の完成車を船で日本から運んで来るそうで、とにかく売ろうにも商品(車)が不足している。値引きどころではなく、展示車まで強引に客が持って行った(もちろん定価を支払って)ーなんて話もあるそうです。
 そういった事情はともかく、実はごまかしの値引きなのに『大きく値引きしました。』なんて大声で言う店は「ちょっと…」なので、ほかに販売店がないか検索してみることにする。すると、昔からスバル車の整備をしている町工場が「スバルショップ○○」という看板で細々と販売していることが分かった。月当たりの販売台数が少ないので「値引きなんか期待できないかも」と思いながらもとにかく行ってみることにした。
行ってみると、結果的に大きな値引きを得られた(実際は妥当な値引き額を得ただけなのだが)ので、車が良いこともあり、ここで買うことに決めた。5年間の整備、車検をお願いする「点検パック」も付けたので、『ウチの新たな固定客になってもらえるかも』という期待もあっての大きな値引きだったのかもーとも思っている。
 それにしてもナビの価格などを水増しせずに、他社の販売店と同じくらいにして、その分値引き額が少なくなる点については、説明を加えれば良いだけなのに。『すみません、他社より原価が高いもんで値引きがなかなかできないんですよ。』と言えばいいだけのこと。
 実際、他社と比べて鉄板は厚いし、ボンネット上に「歩行者用エアバック」なんてコストのかかるものを追加しているし、緊急ブレーキなど安全装備も実は他社より充実しているようだし、とにかく「安全」と「乗り心地」に非常に熱心に取り組んでいる。そして、その他の部分も含めてユーザーの要望を取り入れながら毎年1回ずつ秋にちょこちょこと車の改良(バージョンアップ)を繰り返してゆくーという匠(たくみ)職人スタイルの会社なので、販売も「正攻法」でやった方が良いーと感じた次第です。


 12月上旬に納車されたので、感想については後日またこのブログに載せるつもりです。

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