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中国の北朝鮮化、さらに…

 近頃、中国がヤバイことになっている。現在の最高指導者である習主席はいよいよその権力の集中を成し遂げつつある。邪魔な政敵については「汚職摘発(おしょくてきはつ)、撲滅(ぼくめつ)」という庶民にわかりやすい政策で次々と逮捕、監禁し体制内からほぼ消し去ったという。中国では汚職、賄賂は古来からの日常的出来事、もはやこの国の文化とも言われており、要職に就いているほとんどの者が何らかの汚職、賄賂に関わっているので、よく過去を洗えば必ずその痕跡が見つかるという。今の中国の状況はその昔、第二次大戦後にソ連(指導者スターリン)の強力な後ろ盾を基に金日成という若者が北朝鮮で次第に独裁体制を築いていった過程によく似ている。(金日成は第二次大戦中モスクワに亡命していた朝鮮北部出身の1共産党員であった)

 金日成金正日 と独裁者家系が一人で支配した国がその後どうなって行ったかは皆さんよくご存知であろう。
 最近の中国では共産党の規約に「習思想」が追記され、今年1月には憲法にも載せる事が決定、さらには主席の「在任期間二期10年」という制限も取り払おうとしている。この任期期間の制限は独裁を防ぐ唯一の規約であったのだが、この最後の砦(とりで)が取り払われると当然彼が死ぬまで最高権力者の地位に居続けるだろう。その後は彼の息子へ地位を委譲ということになるかもしれない。そうなると完全に北朝鮮状態だ。中国の国土は北朝鮮の20倍、国力はそれ以上、核爆弾も多く持っているし、人工衛星も飛ばしている。最近の東シナ海(日本との尖閣問題紛争)や南シナ海への進出、強引な支配も中国の意思というよりは習の意思と思った方が良い。
 習はまだまだ中国の領土を拡大したいらしい。そのため領土をめぐる紛争は北を除く三方面に拡大している。東は日本、南はフィリピン、ベトナム、そして西ではインドと衝突している。中国は世界の中心の華(花)。日本や朝鮮、ベトナムといった周辺属国を従えて、太平洋の真ん中を堺にアメリカとの2大強国で世界を分ける。そしてゆくゆくはであるが、中華帝国が世界1位となり全世界を支配する。そしてその初代皇帝はもちろんこの私。そんな夢を描いているようだ。
 「そんなことできるわけがない。」―多くの人はそう思うだろう。が、計画は少しずつ進行しつつある。一帯一路(いったいいちろ)―これは、最近完成したユーラシア大陸を横断する長大な鉄道を使い、ヨーロッパと活発な貿易を行うこと。既に西の終着駅(ヨーロッパの東の玄関口)ポーランドには巨大な中国ターミナルが完成し、あらゆる品物(安い中国製の製品)がこの鉄道を通じて大量にヨーロッパへ流れ込んでいる。そしてドイツなどの高精巧部品を製造する会社を買収し、そのヨーロッパ製品が中国へ。ターミナルは現在もじわじわとその規模を拡大し、貿易もますます活発化してきている。中国はじわじわとさらに強大化してきているのだ。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20171014

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