久々に学校英語に触れて… 面食らった(@_@) - その1
最近まで町の英会話教室(中級)に通っていましたが、英米文学や詩の解釈が中心なので、旅行英語や日常会話をやりたい僕としては今回「初級」に戻ることにしました。が、しかし初級講座の第一日、この初級講師の先生、外国人ではありますがバリバリの日本のガッコウ英語にハマっていて、「文法をきちんとしなければ、会話はできませんよっ!」と、熱弁を振るうて脅かされてしまいました \(・∀・)/。
(学校に勤務している先生は外国人であっても「ガッコウ英語派」であることは間違いありません。(でないと採用されない。))
この授業の中から2例取り出してみました。
問. 答.
What time do you get up? I get up at 6:30 AM.
What does she do? She studies English conversation.
灰色の部分は実用英語ではほとんど口にしません。だから答える人はラクです。実用会話にどっぷりハマっている僕が "at 6:30 AM." と答えたら、「答えが不完全でしょう?」と催促、催促。ー「何だろうな?」とポカーンとしていたら、"I ,I …" と促すので、ああ、わかった。"I get up at 6:30 AM." と正式な答えを言ってあげました。今度は先生はとても満足そうでした。何がおかしいかって…上記の英文を日本語に訳してみるとよくわかります。
問. 答.
あなたは何時に起きますか? 私は6時30分に起きます。
確かに文法的には正確ですが、おかしいのは、「わかりきったことをまた答えさせている」点です。
「私は」、「起きます」部分は会話としてくどいと思いませんか?実用英語ではこう答えます。
問. 答.
あなたは何時に起きますか? 6時30分です。
What time do you get up? at 6:30 AM.
実用英語の方が自然な会話です。"at 6:30 AM." だけでは「です。」がないでしょっ!と反論を受けそうですが、英語の場合、単語だけで答えても「です。」の意味が付きます。だから、
問. 答.
What do you like? Succer、Valley ball
などと単語だけで答えても実は失礼にはなりません。
実際、人の名前を呼ぶ時は、John(ジョン)、Michael(マイケル)などと呼び捨てで敬称は付けないでしょ?(実は呼び捨てではなく、単語に「さん」などの敬称が含まれているので、例えば、John, come here. と言った場合、「ジョンさん、こちらへ。」という意味になり、失礼にはなりません)
■英会話で重要なのは、「問(とい).に合った答え」と「テンポの良さ」
ネイティブ側としては、「テンポの良さ」は「正式な答え」より優先します。そもそも、「正式な答え」など求めていません。
・単語だけで答えていいのなら、動詞に「s」を付けるのかどうか、答えの時制は「現在・過去・未来」のうちどれ?ーということに迷わなくて済みます。
・単語だけで答えていいのなら、「テンポは速く」なり、脳の活動は答えの内容だけに集中できます。
だから、実用英語ではネイティブでさえも単語や熟語だけの答えが非常に多いのです。(外国映画を見ればよくわかりますね)
■もちろん、文で答えなければいけない時もある
もちろん、文で答えなければいけない時もあります。
例えば、
問.What do you think of 2020 tokyo olimpic?
(君は2020年の東京オリンピックについてどう思う?)
意見を求められているので、良い・悪いなどの単語や熟語だけでは答えとして不十分です。
(答えとして、"good(良い)"、"bad(悪い)"だけでは足りませんよね。)
どこがいいのか、どこがわるいのかーをもっと具体的に答える必要があります。
答.I think it's good event, but I'm worried about the geat expenses.
(良いイベントだと思います。でも多額の費用を心配しています。)
要はケースバイケースということです。でも、「答えはできるだけ短く」が理想的です。そのほうが会話が弾みます。
ガッコウ英語が実は実用英語ではないーとわかったのは、ほんの7,8年前です。なぜわかったのかーというと、英会話を常にネイティブ講師に教わっていたからですね。外国人講師の会話がどうも文ではない。文もあるのだけれど、"Good story", "Sounds nice" などのいわゆる「句」で答えてくれる割合が非常に多かったのです。他のネイティブ講師に変わってもやはり同じように句で受け答えしてくる事が多かったので、「正式な文で質問し、正式な文で答えるガッコウ英語は実は外国では少しおかしい、実は日本国内だけで主流な英語である。」ということが次第にわかってきたのです。