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奇妙な運転者

 道路上で「やたらと後方から圧迫してくる車」―これを私たちは「奇妙な運転者」と呼んでいる。圧迫してくる車は、「前の車は遅い(=運転技術が低い)」と決めつけている。そして「煽(あお)っている自分は運転技術が高い」と思っている。つまり、上から見下ろす態度、優秀さを見せつけてくる態度なのだが、これが何とも滑稽(こっけい)だ。
 なぜかというと、私達は遅いのではなく、「安全を考えてわざとスピードを落としている」のにすぎないからだ。世の中の一般ドライバーはそうだろう。自分の100%のスピードで走ってはいない。飛び出しや急に出てくる車のことも考えてわざとスピードを落としているだけだ。つまり能力の60〜70%で走っている−と言っていい。そこへ「速い速い、どうだ!」と、後方から圧迫して来られても「はあ?」としか思えない。「どうだ!どうだ!俺のほうが優秀!」と見せつけられてもそもそもこちらは目一杯のスピードで走っていないわけで、優秀の押し売りをされてもーと思うわけである。もっとわかりやすい話に例(たと)えるならば、街中で普通に歩いている人々の間を1人だけ早歩きですり抜けて行き、先の方で立ち止まって振り向きざまに、「どうだ!どうだ!速いだろう!」とわめいているようなもの。
 ひどいのになると、50m先の信号が赤になったのに依然として圧迫してくる車だ。「1秒でも早く信号待ちの列へ到着し、より長く待っていたい。」−そんな考え?ほんまか。こんな奴らは気が狂っているとしか思えない。トラックなどは上り坂ではノロくて皆さんに迷惑をかけているのに、平地や下り坂では我が物顔で横暴な運転−というのが多い。
 他にも片側2車線あるのに、左側の走行車線でも煽(あお)ってくる車−「追い越し車線へ移動し、抜いていけばいいのに」とこちらは思うのだが、ずっと圧迫し続けてくる。これはどうゆう考えでそうしているのか全く理解できない。常識のある運転者をいじめているとしか思えない。
 そんなわけで、最近では後方からうるさそうな車が来ると、どんどん先へ行かせるようにしている。まあ、それらの車は優越感を漂わせながら抜いていくが、こちらとしては「うるさいハエは先に行かす。」という思いだけで、優秀どころか「常識のない変な奴」という印象しかない。

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