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中国はどうしたいのか?

 尖閣諸島の問題が長引いて、日本政府の苦悩は尽きないが、基本的に「領土を拡大したい国」には強制力(軍事力)で対抗せざるを得ないのかなーという気もする。2009年北京オリンピックまでは、「世界の多数の国が参加する大成功のオリンピック」にしたかったので我慢していたが、いよいよ本性を出してきたというところだ。現在は強力なアメリカ軍が沖縄に駐留しているのでうかつに手を出せないという状況なのだが、実際のところ中国は日本に対してどうしたいのかーということを調べてみよう。

      ■東南アジアでも他国の奥深くまで進出

 右の図のとおり、フィリピンやベトナムは領土の近くまで中国の海とされている。(紫色線の内側部分は中国の領海ということなので外国船の航行や飛行機の飛行には中国政府の許可が必要。ーここはもう公海ではないのだね)。 現在両国とも中国との関係は非常に悪くなっており、ベトナムは中国との戦争の可能性、フィリピンは国際司法裁判所へ提訴している。赤丸を付けた島は飛行場や建物が多数建設されてしまって中国人が生活を始めてしまっているそうだ(領土の既成事実化ーまあ中国政府に頼まれて住んでいるのだろうけどね)。他方、最も西の国境(チベットの方)ではインドと国境紛争をしている。結局、中国にとっては「どの国境が正しいか」ではなく、どこまで領土・領海を拡大できるかーというのが本音らしい。そのためには戦争も辞さない構えだ。(人民軍兵士が多少死んでも指導層の家族でない限り大した事ではないらしい。なにしろ人口が13億人もいるから)。
 現在中国政府は自国にとって有利となる過去のいろいろな文献や古資料を探している。

沖縄周辺での主張は 地図をみればわかるように、フィリピンの場合と同じく沖縄諸島奄美諸島のすぐそばまで中国の海と主張している。昔は軍艦を含め中国の船の中で他国の近海まで行ける船がごく少なかったために、こんな中国沿岸から遠く離れた海域まで領海とする主張はしなかったのだが、だんだん装備や船も近代化され遠くまで行けるようになったため言い始めたーというのが本当のところ。

中華思想 周辺国から見ればとても図々しく思える中国の行動だが、これは中国の古来からの思想からきている。つまり、「中国は中華の国、世界の真ん中に咲く大輪の花である」。現在でも大輪だと思うのだが、中国の考える大輪の花はもっと大きいらしい。言い分としては、「唐の時代から明の時代(18世紀)にかけて約千年もの間、どの国も中国に朝貢してきたではないか。つまり周辺国は我が国に従う国(属国)、はっきり言えば河北省のような地域省に準ずるものだよ。」ということらしい。そしてゆくゆくは太平洋をアメリカと二分する(2つに分ける)のが目標ということだ。

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