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どうして赤字になったのニッポン。「累積負債1000兆円」

 1兆円でもとてつもない額なのに、どうして1000兆円もの借金ができてしまったのか、ちと考えてみよう!
新聞等メディアは「赤字だからどうする、こうする。」という話しばかりで、どうしてこんなとてつもない借金ができてしまったのか、ということは不思議と話題にしません。
 まあ、一番わかりやすい例が「瀬戸大橋」。本州の中国地方と四国を結ぶ巨大で長ーい橋が3つも架かっています。それぞれの橋の工費が1つ1兆円以上。3本で3兆円超かかってます。しかし、交通量が少ないのでいまだ建設総工費を返せるだけの収入は上げていません。それで、東名とか儲かっている路線と収支計算を合体させ、なんとなくわからなくしてしまおう、という話が持ち上がっています。
 元々、「淡路島を通るルートのみがなんとか採算に合うかも」ーと言われていたほどで、案の定3本あわせて大赤字です。四国は人口が少ないんですよ。日本の中で人口が多い地域は「東京圏(千葉・浦和・横浜)〜名古屋〜大阪〜広島〜福岡」にかけてのいわゆる太平洋ベルト地帯といわれる地域のみ。ここを走る交通路線は鉄道、航空路なども含めて採算がとれているし、黒字の路線が多い。でもその他の地域の路線はかなり苦しくて赤字のところが多いのが現状。元々、西側の2本は採算的に作るべきではなかったーのですよ。
 こう書くと、橋がつながっている特に西瀬戸内海の島々に住んでいる人は怒るかと思うけれど、これが現実。

 右の表は平成19年度のある党への政治献金リストだ。この表が国の政治政策と関連していることはうすうすわかると思う。
献金1位は日本医師会。これがどのように影響を及ぼすかというと、たとえば、国民が一番望んでいる土曜日曜の開院はいまだ実現できていない。一番需要があるのに救急や当番医院を除いて、土日に開いている医院は「まれ」。医師の数が絶対的に不足しているのだ。その結果、地方では公共の総合病院が閉鎖に追い込まれたりしている。儲からないから潰れているのではなく、医師の数が足りないから。
 実は政策的に医師の数は増やさない、たえず不足の状況にしている。足りないから採用側の奪い合いになり、報酬は高水準を保ったまま。また、腕の悪い医者でも医師の仕事はずっと続けられる。そして高報酬の一部を医師会費や献金として還元するというサイクルができている。常に今いる医者が有利な立場にいられるようになっているのだ。
 自動車工業会や電気工業会についてはたとえばエコカー補助金、エコポイント制度などで献金額の何十倍ものお礼をしている。先の「3本の瀬戸大橋」につては石油連盟や鉄鋼連盟の意向がかなり取り入れられている。淡路ルート1本だけより、3本のほうが膨大な鉄鋼の需要はさらに3倍になり、本州-四国間の車の交通量は多くなる。つまり、自動車もガソリンもより売れ行きが良くなるということ。
 国は公共事業、特にハコモノと呼ばれる鉄筋の建物をとても作りたがる。一定それはコミュニティセンターなどとして地域住民にも益とはなるのだが、完成後の維持費は新たに発生する新館長以下職員の人件費も含め1施設で年間1億円とも言われている。これが各地方自治体の大きな財政的重荷になっているのもまた事実である。

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