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今回の日大の騒動で感じたこと

 ターニンクポイントは「宮川くんの勇気ある、ありのままの会見」だった。当初、付き添い弁護士の「学生なので姿はボカして」という要請をマスコミは無視。隣の局がアップではっきり撮っているからウチもやらないと、と結局NHKでさえも「ドアップはっきり放送」となってしまった。が、そのマスコミのえげつない「はっきり」放送で、結果的に目の色、表情、態度がはっきりと見えたため、多くの国民の「審査」を容易にし、発言内容を信用してもらう事につながっていった。
 もし、会見をやらなかったら彼は全国の日大生、教職員、そして大変な数のOB全てから非難され、就職も非常に難しいーという「人生を潰された」結果になっていたーと思う。日大の執行部(中枢部)の対応があまりにもだらしがないため、やむを得ずしたことだとは思うが、結果的に日本の歴史の中でも「画期的」と言える会見となった。
 対象的に日大の中枢を支配している「最高権力者田中理事長を中心としたグループ」の対応は非常にまずく、グループNo.2の内田氏を上手く救うことができていない。会社などさまざまな組織でこのような抑圧的支配グループは存在し、グループに入れない、またこのようなグループを嫌う組織内の人に苦しみや目に見えない威圧を与えているのは皆さんよくご存知だろう。だが、普通このような支配グループは冷酷な組織で、いよいよ構成員の犯罪性が確定的になると、ボスの命令以下グループとして「切り捨て」行為に走るはずなのだが、一向に「処分」の話が出てこない。なぜなのか?これは一つの推測だが、内田理事は「田中理事長の弱み」を握っているのではないか。田中理事長にはとかく悪い噂(うわさ)があり、過去には暴力団との交際や日大の工事を受注した建設会社から、謝礼として500万円超を受け取った疑惑―などがある。「切り捨てる気なら、僕だって言っちゃうよ(内田)」と。あるいは、田中理事長はお飾りで、実質的なNo.1は実は内田氏であるーのかもしれない。
 いずれにしても大学のイメージが日に日に低下してゆく中で日大の中枢部がこれだけ「がんばる」のは不可解である。
 アメフト部員が共同で声明を出すそうだが、コーチからの妨害も出ているそうで、先行きはどうなることやら。多くの国民は日大の「浄化」を願っているが、なにしろ内部から情報が出てこないことには応援のしようがない。資金源を断つーということで、授業料のうち、田中理事長、内田理事の分は払わないーという運動なども良いのではないか。父母と教職員は協力してがんばってほしい。

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 5月31日付で内田氏は常務理事を辞任したが、依然大学職員として残るそうだ(6ヶ月の自宅謹慎)。残るということは、また人事部など要職へ復帰の可能性があるということ。これだけの事をしておきながら、このような中途半端な処分しかできないのはーますます疑惑は深まっている。

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