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自宅のパソコン、ハードディスクが…(その2)

 どの社にデータ復旧を依頼するのか。皆さんもうすうすお判りのように、この「データ復旧業界」というのは、一般の人には「よくわからない」世界。悪徳業者も多いらしい。例えば、「プロの復旧術」の看板を出しているが実は一般に市販されているデータ復旧ソフトだけを使用していて技術は一般人と変わらないインチキ業者、高額な見積もり額を提示してきて客に修理を断られると後で他の業者に絶対復旧されないようにHDD(ハードディスクドライブ)を傷つけて返却してくる業者、などなど色々悪(ワル)がいるらしい。
 どこがダメでどこが「まとも」なのか。インターネットは玉石混交の世界(玉とは価値のある物、石とは価値のない物)。嘘と本当が入り交じっている。各業者の比較評価を表示しているホームページもいろいろあるが、「悪徳業者の自作自演である場合もある」というので、即信用というわけにはいかない。玉と石を見分けるにはとにかく出来るだけ数多くのホームページを見て回ること。これしかない。
 というわけで、インターネット上でおよそ50か所の色々なホームページを巡回した。その結果、どうもこの「日本データ復旧協会」がまともらしいーということわかった。
https://www.draj.jp/
 ここの会員となっている企業は良いほうらしい。らしいーと書いたのは、訳(わけ)があって、後から書くが「技術はあるが客応対は△」ということだ。まともな技術を持っている業者は数が限られているので、現在は業者の方が立場が強い状態となっているようだ。
今回はこの協会の中心企業「アドバンストデザイン社」にデータ救出を依頼することに決めた。さっそくにHDDを本社のある川崎に送る。梱包用の箱はこのHDDが入っていた箱を捨てずに残してあったのでそれをそのまま使用した。郵便局へ持ってゆくと郵送料金は650円だった(意外と安かった)。それから2,3日すると本社の担当からメールで診断結果が送られてきた。見積額は16万円であった。それに対して、「そんなには出せない、こちらの最高支払える額は6万円です。」と返信したら、とたんにそれ以降応対が鈍くなった。どうも10万円以下の客は軽く扱われる感じ。それから何度メールを送っても返事がなかなか来ない。仕方がないのでとうとうその会社の総務あてにメールをしたところ、別の社員が対応してくれてようやくにして修理開始となった。6万円でも十分に利益は出ている感じだったけど、とにかく妥結した修理金額が大幅に下がって65,000円になってからは最初の担当社員はあまりこちらを向いていない感じだった。復旧したいデータが極めて重要な場合は早くファイルを使いたい気持ちに負けて、やむを得ず16万円支払ってしまうのではないか。そんな「じらされる感じ」のなかなか進まない応対であった。もしかしたら、こちらの「ファイルに対する重要度」を探(さぐ)るために駆け引きをしているのではないか、とも思われた。
 さて、救出されたデータ(ファイル)の品質はというと、これはすばらしいと言う以外にない。救出されたデータはこの社が用意した別の新しいHDDに納められて送られてきた。さっそくこれらのファイルを当方のHDD(新たに購入した)にコピーし、現在まで使用しているが、今までのところ1つも欠損は見当たらない。つまり、100%完全に復旧されているようである。10日間はこの社の大型コンピューターに控えファイル群が保存されているのでいろいろなファイルを試してみて何か問題があれば連絡してほしいとのことだった。以上のことを踏まえ、窓口はともかく「技術部門は非常に良い会社」という印象を持った。

=次回(2度とお世話にならないためのーバックアップ)へ続く=

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