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儲かる商売?

 僕は現在NU市に住んでいます。しかし、床屋は20Km離れた富士市まで行っています。何故かって?それは「腕がいい」からです。
 その床屋は富士の事務所に勤めていたときに知人に紹介されました。その頃は4人でやっている中規模の床屋でした。そこのご主人はカットがとてもうまい。で、いつもそのご主人を指名してカットしてもらっていました。(後で聞いた話ですが、常連客にはカルテを作成してあり、くせ毛や髪の流れ、好みの髪型などを記入してあるそうです)。実は現在静岡市に勤務しており、通勤途中に床屋は「あります」。ふつうに考えれば仕事の帰りにそこへ寄れば楽なわけです。(実は行きました−しかし腕の差が歴然なのです。−2ランクは違う)。料金1800円の全国チェーンの安い床屋もあります。(行ってみました−しかし少し「こうしてくれ」と言うと「うちは安くやっているんだから文句を言うな!」というような内容のことを遠回しに言われ、やめました)。
 僕の場合、髪が太く、また短くすると分け目の髪が立ってくる、いわゆる毛が立ちやすいタイプなのだそうです。しかし僕は短髪が好きなのです。短髪にしても分け目の髪が立たないようにする−この相反する僕の要求をそこのご主人は「こなせる」のです。
−その後、従業員も辞めて、その時ご主人は「65歳も越えたことだし、この辺で引退するか」と決めたそうです。しかし常連客から「あんたじゃなきゃだめだ。続けてくれ。」と言われ、それでは−ということで常連客を対象にいまだ続けているというわけです。実は床屋の回転灯(青と赤の縞模様がぐるぐる回っているやつ)も撤去し、もう表向きは床屋ではありません。しかしいまだ、「僕(ご主人)のファンだけやりましょう」ということで続けています。
 他にもこんなエピソードがあります。ある日、いつものように予約の電話がかかってきました。しかし、その時ちょうど次の日から北海道旅行なのだったそうです。なので、「悪いね、これから1週間、北海道に旅行に行くから…」と答えたら、その常連客は、「あ、そう。じゃ、次週以降にまた電話するわ。」といって切れたそうです。
 この方には息子さんが2人いて、「歯医者になりたい」というので日大の歯学部に2人とも入れたそうです。別に大変だったわけでもないようです。「歯医者になりたいって言うから2人とも行かせたよ」というような話し方をするわけです。−こんな話は普通の床屋では考えられない。わかるでしょう、私立の歯学部にいくらかかるか(1人5,6千万円はかかるはずです)。実は現在日本のほとんどの床屋は客が少なく生活費を稼ぐのに精一杯だというのに。
 どうも、「腕がいい」とかなり稼げる職種があるようです。収入の少ない人、仕事が見つからない人−一般の勤め口を探すだけでなく、一見地味な職種を中心にもっと幅広くいろんな職種を見てみれば、案外「稼げる」ものが見つかるかもしれませんよ。

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