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中国とつきあうには

 人口13億人。日本の10倍。最近は各個人も豊かになってきており、地方を中心にテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの基本3家電品さえもまだ揃っていない家庭もたくさんある。さらに反日感情があるにも関わらず、日本製品には大きな信頼を寄せており、紙おむつなどはプレミア価格(定価より高い)さえ付いている。現に日本に観光に来ている中国人観光客の購買額は一人平均10万円以上だそうだ。親戚や友人から頼まれたり、贈答品として購入しており、滞在中にたくさん買い物をしてくれる。つまり、不況にあえぐ日本企業にとっては大勢の上客がいるとても魅力的な市場だ。にもかかわらず、尖閣の問題などで両国民とも反日、反中となり、ギクシャクしている。
 不仲の原因は、無理やりにでも領土を拡大したい中国指導部と解放軍首脳部にあるのは間違いないのだが、この人達の考えを変えようとしてもうまくいかないだろう。なにしろ、中国経済が発展するにつれ傲慢になってきているのだから(公正な選挙がないので中国トップであるこの人達を戒める人がいない状態)。今や世界第2位の経済大国、「アジアの中心となり、さらに太平洋をアメリカと2分しよう。」という野望をいだいている。

解決策は?
 問題は中国指導部と解放軍首脳部。一般国民は情報統制により「尖閣は中国の領土なのに、日本が盗み取った。」という情報だけをずっと聞かされている。だから「日本は悪い国だねえ」ということになっている。第二次大戦前の日本と同じように現在の一般の中国国民は政府に騙(ダマ)されているーのである。

 解決の1つめの方法(案)
 できるだけ多くの中国国民に本当のことを知ってもらう。具体的には国の予算で通訳ガイド費用など補助金を出してでも「中国からの観光客」をもっと呼ぶ、来やすくするーということだ。来てもらえば日本や日本国民のありのままの姿がわかるだろうし、さりげなく日本側の言い分を知らせる機会もあるだろう。まさか日本国内で情報統制はできないだろうし、滞在日数が長くなればなるほど本当のことが徐々にわかってもらえてくるのではないか。実は中国人の中には真面目で気のいい人はかなりいる。指導部が傲慢なので中国という国が傲慢に見えているだけである。

 春秋など親日の旅行社に援助するのも手だ。ここの若社長は山口県下関市立大卒。つまり、日本の本当のことを知っている、日中の平和的な友好を願う数少ない実力者だ。航空会社も運営しており、日本のノウハウを伝授してより安い渡航費用を実現し多くのもっと観光客に来てもらい、日本の本当の姿を知ってもらう。実は中国人の中で海外旅行ができるのは富裕層であり、各地域の小中実力者。業績好調な会社の社長や幹部の家族たちである。中国各地域の小中実力者が本当のことを知り、それぞれの地域で旅行のみやげ話を繰り返し広めてくれれば、中国平民の考えや感情も変わってくる。
格安&仰天! 中国「春秋航空」のおもてなし【2】 (3/4) | プレジデントオンライン

 解決の2つめの方法(案)
 周辺国との連携と発展への支援。先月でも書いたとおり、ベトナムやフィリピン、台湾などは中国の強引な拡大政策にかなり怒っている。実はモンゴル国(モンゴル人)も年寄りを中心に中国には悪感情を抱いているという。それは、戦争中に日本軍が中国人を虐殺したように、中国軍もまた多くのモンゴル人を陵辱、拷問、虐殺したからなのだそうだ。当時、中国人は被害者でありながら実は加害者でもあったーというのが実態であるらしい。
 インドも東部や北部に中国との紛争地域を抱えており、こうなると反中の国々が連携連帯し中国を囲む鎖ができそうである。つまり、共同・協力して中国の拡大を抑止しようということだ。これらの国々は国力がまだ弱く日本が様々なテコ入れ(例えば上下水道の整備、鉄道や道路の整備など社会インフラへの支援・協力)をすることで日本への親密さやそれぞれの国力が増し、中国包囲の鎖は強くなってゆくだろう。

 軍部というのはどこも「攻めこむ、勇ましい」ツッパリ意見が巾を利かし、「平和的解決へ」などの意見は「腰抜け!」扱いされる傾向がある。つまり、尖閣の問題でも中国軍が暴走する危険は十分にある。ドラえもんに出てくるジャイアンのようなこの隣国とどのように付き合ってゆくのか、かなり難しい問題である。

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