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「アマゾン」の影

 なかなかよさげな英語の本があったので、「買いたい」と思ったら、1600円だった。「アマゾンだったら900円くらいで手に入るだろうな」と、チラと思ったが、やはりやめといた。実は4年ほど前にアマゾンを引き払った。親父もアマゾンに加入していたが止めさせた。理由は「アマゾンプライム」である。

 その前までは年に3,4回は本やら電動工具やらいろいろとアマゾンで買っていたのだが、ある時アマゾンから「アマゾンプライムの無料トライアルをしてくれませんか。無料トライアル期間中は全ての商品の送料が無料となります。」というメールが来た。関心がなかったので申し込まなかったが、何回もしつこく来るので「まあ、無料トライアルだからやってみるか」ということで、やってみた。しかし、3ヶ月くらい経ったある日、クレジットカードの引落し予定項目欄に「アマゾンプライム 3600円」の文字を見つけた。

 「いつも間に有料コースに加入したんだろう?」―憶えがない。通常、クレジットカードでネットショッピングする場合はどのサイトでも「購入しますか?」の最終確認があるはずだ。が、今回は有料コースに加入した憶えも確認した憶えもなかった。これはヤバイと思い、クレジットカード会社へ連絡して、「有料コースに加入した憶えがないので引き落とさないで。」と要請した。UFJの答えは「アマゾンへ問い合わせてみます。」との答えだった。

 2,3日後に連絡が来た。「すみません、アマゾンの答えは『個人情報に関する事はお答えできません』とのことでした。」と言われて門前払いだったとのこと。「はあ?、個人情報ったって個人情報を持っている本人がクレジットカード会社を通して問い合わせているんだから問題ないはず。何なんだいったい!」と、まあ今度はクレジット会社とすったもんだ。最終的にはクレジット会社も逃げちゃって、「これはあなたとアマゾンの間の問題でしょう?うちは関係ないはず。」ということでチョンーお し ま い。

 そんなわけで、引き落とし日には3600円をしっかり引落しされちゃいました。しかし、これで収まるわけはなく、今度はアマゾンを相手に何回か問い合わせ。そして最終的には「あなたは700円分は送料で使ったから。」という返事が来て、2900円が返ってきた。ネットで調べてみると似たような話がいろいろと出てきた。どうやら無料コースに加入する時にどこかに小さな文字で「○ヶ月後に有料コースへ移行します。」と書かれていたらしい。が、全く気がつかなかった。

 そもそも、「無料お試しコース」で釣っといて、客が知らないうちに「有料コースへ移行」というのがおかしい。現在も「アマゾンプライム」を主力商品にして力を入れているアマゾンにしてみれば強引にでも会員にさせたかったーというところだろう(知らないうちに会員になっていたーという人も多いのではないだろうか)。現在も「お得な商品」作戦は続いているようだが、こんな怪しい会社にクレジットカード番号を預けておくわけにはいかない。クレジットカードというものはカード番号さえわかってしまえば、誰でも「なりすまし」て高額の買い物ができる、極めて危険な取引だ。カード番号を入力すれば何でも買える。車だって買える。

 というわけで、アマゾンと解約、そしてきちんと処理をしなかったクレジットカード会社のカードも解約。これでアマゾンが知り得る有効なカード番号は無くなった。やれやれ…。約4年ほど前の話である。

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